EDUCATION & TRAINING教育・研修制度
人財育成方針
企業価値を向上させるには、社員一人ひとりが自分の役割を明確に把握し、個人の能力を高める必要があります。また、すべての社員が主体性を持って求められる能力を磨くと同時に、その個々の力がグループの力としてグローバル・ビジネスの舞台で十分に発揮されることが求められます。さらに、斬新なアイデアを製品という形に変え世の中に送り出すためには、優れたマネジメントスキルも重要です。そのためアドバンテストは、下記の3つの方針に基づき人財育成に取り組んでいます。
教育研修体系と実施状況
アドバンテストでは、あらゆる階層で誰でも参加できる教育研修プログラムを用意しており、基本的な知識から最新の技術動向までを幅広く学ぶことができます。また、この教育研修プログラムが環境変化に適応したものとなるよう、また業界最先端の優秀な人材育成となるよう、社員教育を専門に扱う㈱アドバンテストアカデミーと協力し、さらなる改善を続けています。
グローバル化の進展により、大きく変化するビジネス環境に適応するために、前述の人材育成方針に沿った人材教育体系を強化しています。また内容の充実化を図るため、グローバル系研修の拡充など、新規プログラムの企画、実施に取り組んでいます。新規プログラムは、研修内容に応じて、内部・外部の講師を使い分けるなど、各分野の専門家による効果的なプログラムを用意しています。
経営層 | 管理職 | リーダー | 新人社員 | |
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階層別教育 |
コーポレートガバナンス研修
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Manager研修
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OJT
リーダー研修 |
新入社員研修
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選抜教育 |
次世代教育
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人財 マネジメント教育 |
コミュニケーション・コーチング・部下育成力強化研修
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グローバル/ ビジネススキル教育 |
グローバルコミュニケーション・異文化コミュニケーション研修
ビジネススキル研修
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技術教育 |
社内技術研修
社外技術研修
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新入社員の教育・研修
新人研修の期間は、当社の社員になるための大切な形成期間です。1年ごとにプログラムを見直し、最新の研修を新入社員に提供します。数ヵ月間の新人研修では、職種に関係なく全員が約1ヵ月の集合研修を受け、その後、技術系・事務系に分かれ、講義・実務型研修を通じてアドバンテストについて学んでいきます。配属後1年間は所属部署でのOJT期間となります。現場で専門的な知識を習得するだけではなく、新入社員の新たなチャレンジをフォローできる体制を構築しています。
4月 | 5月 | 6月 | 配属後1年間 | |
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技術系 | 集合研修 |
技術系基礎研修
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OJT期間 | |
事務系 | 事務系基礎研修 | |||
製造系、他 |
製造研修
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技術系 | 事務系 | 製造系、他 | |
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4月 | 集合研修 | ||
5月 |
技術系基礎研修 ・安全研修 ・品質保証研修 ・ハードウェア研修 ・ソフトウェア研修 ・デバイステスト研修等 |
事務系基礎研修 |
製造研修 ・ねじ締め はんだ付け等 |
6月 | |||
配属後 1年間 |
OJT期間 |
エンジニアの育成
アドバンテストでは、当社製品が世の中の先端技術を支え続けることを目的に、特にエンジニアの教育に力を入れています。
基礎知識から最新の技術動向について幅広く学ぶことができる、独自のプログラムを用意しており、グループの従業員であれば、誰でも参加することができます。
2020年度も、各種の技術セミナーやテクニカル研修を行い、約577名のエンジニアが受講しました。
プログラムのなかには、ベテランのエンジニア社員が講師になるものもあります。例えば、設計品質をテーマとしたものでは、設計業務を担当する社員が自身の経験を基に、品質維持と向上に欠かせない基礎技術について講義します。社内に講師を招くコースは、エンジニアやマネジメント層からの要望により実施し、変化の激しいビジネス環境に順応できるよう支援しています。
これらのプログラムや開発・設計現場でのOJTを通して、技術的な知識だけでなく、アドバンテストのDNAも受け継がれていきます。
ソフトウェア関係
ソフトウェアエンジニアリングフォーラムを20年に渡り年間6回開催しています。社内外の講師から、アジャイル、ディープラーニング、CI(continuous integration)の構築方法といった最新情報を学んでいます。2019年10月には、気づきを継続的に共有しあえる場としてAdvantest Engineering Fridayが始まりました。ここでは複数の分科会がうまれ、金曜日の午後に定期的に集まり、組織とは違うコミュニティとして互いに研鑽しあう場となっています。
その他高度技術講座
外部講師を招いて人工知能などの最新動向を学ぶ講座、また経験者ならではのブレイクスルーポイントを伝える講座を年間10回程度実施しています。
2019年度は新たにAIの大規模公開オンライン講義(MOOC=Massive Open Online Course)を受講できる環境をトライアルで構築しました。スタンフォード大学など有名な大学や組織がコースを提供しているCourseraのディープラーニングとマシンラーニングコースを受講できるようになりました。課題を解決するには、プログラミング能力や英語力も求められるため、受講者内で助け合いながら取り組んでおり、エンジニアの底上げにつながっています。
今後は、新入社員等、社内での受講者を増やすことはもとより、学習したことを業務で活用できるよう支援する環境を構築していく予定です。
社内で開催する研修以外にも、通学講座に対する支援も行っており、従業員自らの意思と努力による自主的な学習意欲をサポートしています。